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野猪林
(やちょりん)

<演目紹介>
「水滸伝」の第6回から第9回までを、名‘武生’(立ち廻りを得意とする役柄のこと)であった。
楊小楼が脚色して自ら林沖を演じ、名‘浄’(隈取をほどこした暴れん坊役のこと)といわれた、
かく寿臣が、魯智深を演じた台本に1950年、李少春、袁世海が加筆したもの。

<見どころ>
これはもう、男世界、武将同士のガチンコ!立ち廻りだけの演目。
というより、林沖のひとり舞台のような・・・。
「火焼草料場」の最愛の妻が自殺に追い込まれたのを知り、闘いのシーンが最大の見もの。



<あらすじ>
宋の将軍・林沖は愛妻家であり、その妻は美しいことで評判だった。
高官の高求のバカ息子は自分のものにしようと企んでいた。

林沖は高求の企みに陥れられ(単なる親バカ)槍州に流されることになった。
林沖護送の一隊が野猪林にさしかかった時、高求の密令を受けていた役人・陸謙が
突然、林沖を暗殺しようとする!が間一髪、ひそかに待ち伏せしていた林沖の親友・花和尚こと
魯智深が飛び出してきて林沖を救う。牛和歌丸と弁慶のような立ち廻りに注目。


 後方の役人が誰も居ぬ間に始末しようと忍び寄る。


手錠をかせられて動けない林沖だが、応戦する・・・役人たちは林沖を殺すために木に縛りつける。

そこへ、義兄弟・魯智深が現れ、役人を打ち倒す。


 「この犬どもめ!叩き潰してくれる!」


 魯智深は林沖の縄を解き、互いに「兄弟!」と叫んで手をとる!


魯智深は林沖にこのまま逃げるようにすすめるが、
町に残してきた妻子の安全を思って槍州に向かう。

暗殺に失敗した陸謙はやはり林沖を殺そうと流刑先の仕事場である草料場を焼き払い、
手応えありと雨宿りにやってきた近くの寺にやってくる。
先に林沖が雨宿りに来ているとも知らず、高求の息子の為に妻が自殺したと話しているのを
聞いてしまった林沖は悲しみと怒りのあまり、陸謙とその部下を殺害。



床に置いてある刀を足で蹴り上げ拾い上げる。(観客どよめく・・・)

その後、林沖は梁山泊に身を預け義士108人のひとりとなる。



<tuziの感想>
何を隠そう私は贅沢にも李少春、袁世海の名演で「野猪林」をみました。
もちろんVCDですけど・・・袁世海という俳優は、‘武生’の代表のような人で、
名演といわれるビデオには必ずこの人の名前がありました。
李少春1919〜1975は近代京劇界において奇才といわれた人物です。
立ち廻りを得意とした彼は、当時の流派間のしのぎが厳しかった時代の中で、
彼だけはライバルがいなかったというほど傑出していたといいます。
しかし、画像が古く白黒だったもので、なんだか無声映画でも見ているようで、
退屈しちゃいました・・・。








vol.16