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Galleria degli Uffizi
in Firenze

ウフィッツィ美術館全景


「Nascita di Venus」
Sandro Botticelli

「ヴィーナスの誕生」ボッティチェリ


ボッティチェリの代表作「ヴィーナスの誕生」と「春」共に大作であり、一部屋に集められている。


「Annunuciazione」
Sandro Botticelli

「受胎告知」ボッティチェリ


「Annunuciazione」
Leonardo da Vinci

「受胎告知」レオナルド・ダ・ヴィンチ


「受胎告知」の題材は、有名なところでは、フラ・アンジェリコの4作(内3作はフィレンツェ)、
ダ・ヴィンチ(フィレンツェ)、をはじめ、シモーネ・マルティーニ(フィレンツェ)、
フランチェスコ・デル・コッサ(ドレスデン)、
ハンス・メムリンク(ニューヨーク)、
フィリッポ・リッピ(フィレンツェ)、
アレッソ・バルドヴィネッティ(フィレンツェ)、
カルロ・クリヴェリ(ロンドン)
コスメ・テューラ(フィレンツェ)、
フレマールの画家(ニューヨーク)、
ロヒール・ファン・デル・ウェイデン(ニューヨーク)
と私が調べただけでも、これだけ多くの画家が描いている。
もちろん、その描き方はさまざまである。見比べるのもまた楽しい。

ただ、お約束事がいくつかあるので、紹介します。
マリアは書物を読んでくつろいでいる。
そこへ、大天使ガブリエルが現れ、彼女が神の子を処女懐胎したことを告げに現れる。
大天使はマリアの純潔のシンボル白百合を持っている。

画集で見比べただけだが、私はフレマールの画家による「受胎告知」が好きです。
宗教画にありがちな荘厳さがない。
マリアは室内の床に横座りになって書物に集中している・・・
そこに大天使ガブリエルが「ちょっくら、読書中ごめんなさいよ・・」という手つきでやってきている。
白百合すら持ってきていない。テーブルの花瓶に既に活けられているのだ。
部屋の壁には、鍋やタオルがかかっていたりして・・・
マリアが顔も上げず、書物から目を離さないでいるのもいい。読書を中断しないのだ。
イタリアではそうはいかない。
マリアは大天使ガブリエルの告知を真摯に受け止めるべく、読書を中断し、
じっと、告知に耳を澄ましている。


ルネサンスを代表する画家ボッティチェリは15歳の頃フィリッポ・リッピの工房に弟子入りした。
メディチ家のコジモ支配の時代だった。
その頃の工房は注文を受け、弟子たちが分業しながら仕上げていった。
ボッティチェリは師匠のフィリッポ・リッピの作風を受け継ぎ、25歳で独立。
死ぬまでフィレンツェに居を構え、美術界の最高位まで上りつめたが、
職人街の活気や気安さを生涯愛した画家だった。


その師匠のフィリッポ・リッピは僧籍にありながら、50歳の時に修道女を誘拐し、
子供を生ませるなどスキャンダルに包まれた画家である。
この時生ませた子供は、後にボッティチェリの弟子になった。
なんという、めぐり合わせだろう・・・。


「聖母子と2人の天使」フラ・フィリッポ・リッピ

スキャンダル画家が描いたとはとても思えない、どれもチャーミングな絵ばかりだ。








vol.25