Museo di San Marco
in Firenze
サン・マルコ教会全景
サン・マルコ美術館内部回廊


「L' Ultima Cena」
Domenico Ghirlandaio

「最後の晩餐」ドメニコ・ギルランダイオ


「最後の晩餐」は多くの画家が描いているが、ほとんどの絵に中央に倒れこんでいる若者が描かれている。
「この中に裏切り者がいると発表されたというのにのんびりした奴だなあ」
はじめこの青年はワインに酔って眠りこけているんだろうと思っていたのです。
でも、状況を考えると、青年は酔って眠りこけているのではなく、
悲しみのショックで倒れ込んでいるのかも?と思うようになった。
ギルランダイオの「最後の晩餐」にもイエスのまん前にこの青年は描かれている。
どういうこと?まさか先生の前で寝ないよね?今も謎です。


「Annunuciazione」
Beato Angelico

「受胎告知」フラ・アンジェリコ
階段上がってすぐの壁


「Annunuciazione」
Beato Angelico

「受胎告知」フラ・アンジェリコ
第3僧房の壁画


フラ・アンジェリコは「受胎告知」の場面を9回描いているが、二つと同じ構図はない。
上の絵は大天使がマリアを覗き込むように、いたわり告知している。
方や、下の絵はマリアの上から物申す構図というように・・・。
作品のほとんどはこのサン・マルコ修道院にある。
どの作品も、マリアがはかなく、純真無垢に描かれている。
神の子を身ごもったという運命を畏れをもって受け止めているかのようである。

フラ・アンジェリコは敬虔な僧侶だった。職人ではない、写本画家だったのです。
絵を描くことは修業と同じだったのでしょう。
光に満ちた聖母子の世界を表し、磔刑図を描いては涙を流していたといいます。








vol.26