勉強になります
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「聖なる魂」
朝日文庫
デニス・バンクス
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現在のインディアンの権利復活運動に関わる事柄を
調べるとAIMのラッセル・ミーンズやデニス・バンクス
に必ず行きあたるはずです。
この本は日本でのみ出版されたデニス・バンクス半生の
自叙伝である。
幼い頃の保留地での思い出は興味深い。
現在のインディアン活動と実情を知るにはこの本が
お薦め。
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「インディアンという
生き方・夢にかよう魂」
グリーンアロー出版社
リチャード・アードス
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保留地にあって、極力昔ながらの生活を続けている
人たちが豊富な写真と共に載っている。
祭り(サンダンス)や儀式の様子に詳しい。
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涙が
とまりません
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「リトル・トリー」
めるくまーる
フォレスト・カーター
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フォレスト・カーターの幼少時の自伝的回想。
作者はチェロキー族のインディアンである。
この本を単独で読んでも感動的であると思う。
しかし、アメリカインディアンの歴史を知った上で
読んで欲しいと私は思っている。
インディアンの暮らし、そして自然に対する愛情と理解、
ビジョン・・・それらが生活を通して語られている。
まさにインディアンの生き様が描かれていると思う。
作者は1925年生まれで、ネイションは既になく、
白人からいわれなき差別、侮蔑を受けた。
しかし、彼らの心はそんな白人たちに対しても
温かかった。それが彼らなのである・・・。
社会がいかに変わろうがやはり彼らの心は
インディアン精神が受け継がれてさえいれば、
いつの日か蘇ることができるのではなかろうか?
と思わせてくれる希望の一冊だった。
泣きました。
私は電車の中でも読みながら泣いてしまいました。
現代人がなくしてしまった懐かしい温かい心・・・。
伝わってきます。涙がとまりません・・・。
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「風のささやきを聴け」
めるくまーる
チーワ・ジェームズ
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‘今を生きるインディアンたちのスピリット’という
副題がついてる本書には、テレビプロデューサーでも
あるチーワ・ジェームズがインタヴューによって
集めた話しがたくさん載っている。
それは、複数の部族の生活や、激動の時代を生きた
祖先の思い出話や、祖母、祖父から聞いた
伝承や・・・。
オリンピックで金メダルを獲得した
ビリー・ミルズ選手はラコタ・スー族である。
主要なレースで勝っても上位に入った選手を撮る
写真に加わらないように言われ続けた。
ランニング・シューズを売ってもらえないことは
日常茶飯事だった。
それでもラコタ・スーの誇りが彼を金メダルへと
走らせたのだ・・・。
このような短編が集められた心熱くなる一冊。
(2004年12月記)
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「アメリカインディアンの
知恵」
PHP
エリコ・ロウ
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‘心の洗濯’をしたくなった時、インディアン居住区に
ホームステイしているというエリコ・ロウさんの思いが
綴られている。
この本の舞台となった居住区はプロブエだった。
インディアンは部族によって生活様式が異なるので、
インディアンのすべてを物語るこということではなしに、
彼女が交流したインディアンの人たちとの温かい体験が
語られている。
例えばラコタ族のヘヨカ、ファーストホースとの
語らいなど・・・。
ヘヨカはメディスンマンのひとりであるが、
笑いによって癒す力を持つとされている。
道化、あまのじゃく的存在だと言う。
また、ズニ族の若者の話も興味深かった。
「これからの時代はインディアンも学歴がなければ」
という親の奨めで彼は学歴を持ち、アメリカ人として
仕事に就き、白人同様の都市生活を始めたものの、
物資重視、上昇志向に凝り固まった価値観とどうしても
相容れず、20代半ばで故郷に帰ってきた。
「仕事と金儲けに追われる生活にどうしても生き甲斐を
見出せなかった」と。
そんな彼を迎えたプロブエは失業率50パーセントを
超えて、僅かにある職は店員や作業員といった低技能職
ばかりで、大学卒では学歴が高すぎると敬遠される始末。
ズニ族の習いでは、妻にしたい女性がみつかったら
その家族と結婚前から同居し、その家の家計を助け
始めるのだという。
しかし、彼は定職もないまま恋人の家に居候・・・。
義父は何も言わないが、肩身が狭い。
このように現代の若者の抱える葛藤なども見えてくる。
(2005年6月記)
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ナヴァホ族を
知るならこれ!
お薦めの一冊
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「風の民」
社会評論社、2003年
猪熊博行
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会社員時代の旅行で見つけた一枚のラグとの出会いから
インディアン世界に思いを馳せ、第二の人生を
ナヴァホの大学に留学するという形で生活を共にしている
著者の体験と多岐にわたる研究が著されている。
ジュエリーや織物、現代の持つ環境問題や歴史的背景
まで、実に分かりやすく、読みやすい文体で綴られて
いる。かなりお薦めの一冊です。
※ちなみに、ナバホインディアンと暮らした旅行記に
「コヨーテは赤い月に吠える」本間正樹(文芸春秋)
がある。
(2005年6月記)
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「蛇と太陽とコロンブス/
アメリカインディアンに
学ぶ脱近代」
農文協、1992年
北澤方邦
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ホピに関して詳しい。
本人の旅行記と研究が交互に書かれている。
現代のネイティブを語る時、アルコール依存と自殺率、
失業、そして公害問題はつきものだ。
それらが上記「風の民」同様、著されている。
ホピは独自の歴史と文化を持った部族であるからホピを
知る上ではこの一冊がお薦め。
(2005年6月記)
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「ある森林インディアンの
物語」
思索社、1991年
ポール・ラディン
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ウィネバゴ族のある男の話しである。
斜め読みの飛ばし読みしてしまったが、ペヨーテ信仰に
ついての話は珍しさも手伝って興味深かった。
(ペヨーテとはメキシコ原産のとげのないサボテンの
一種で刺激、興奮性のストリキニーネ性の物質と鎮静性の
モルヒネ物質の双方を含んでいる。
ペヨーテ信仰はメキシコから次第に北上して19世紀には
中央部の諸部族、20世紀にはロッキー山脈東部の
諸部族に広まった)
本書では不用意に口にしたことで求めていた、宗教的
体感が得られた経緯が描かれている。
また、「風の民」にもあったように、現代インディアンの
問題にも触れられていた。
余談ながら、「レイニ・マウンテンへの道」
1976年、N・スコット・ママディ著作
(現代アメリカ人としてのインディアン作家)が
紹介されていた。
カイオワ族の伝説を自然に対する祖先の畏敬に満ちた
憧れが描かれているという。いつか読んでみたい・・・。
(2005年6月記)
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「そして名前だけが残っ
た」
あすなろ書房
アレックス・W・ピーラー
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著者自身もチェロキー部族であり、チェロキー
インディアンの「涙の旅路」を著した。
チェロキーに限らずどの部族も移住を強いられ、
劣悪な環境に押し込められた、それが原住民の悲しい
歴史である。
チェロキー部族は人口も多く、地名に名残をとどめて
いる。が、その文化は果たして・・・。
(2020年4月記)
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