第2日目
無事会えるだろうか?AM6:30懐かしの公園到着。果たして・・・。
旅は道連れ
今日はとにかく1日観光である。というよりお買い物させられるんだろうな。
朝7:50ロビー集合。フロントにキーを預けると、航空会社に連絡して欲しいと言われた。
もう集合時間なので、こぶ平にお願いしようとそのまま出かける。
スターフェリー乗り場の近くでバスを降りて、香港島へはフェリーで渡るようだ。
この移動時間を使って航空会社に連絡してもらうことにした。用件は帰りの飛行機の確認だった。
どうやら私だけ個人扱いの契約になっていたようなのだ。
だから、来る時の座席も待遇がよかったのかも・・・?
同じツアー客に男性3人組がいた。
どう見ても個人旅行しそうな3人組なので私は自分と同じ匂いを感じていた。
私と考えがいっしょで、安さにひかれてツアー客になったに違いない。
・・・そういう雰囲気、オーラを発していたかどうかわからないが、
私たちはツアーの中ではっきりいって浮いていた。
バスの座席も自由なので、我々は自然後ろの方に座っていた。
聞くとはなしに彼らの話が聞こえてくる。
「飛行機で酒飲み過ぎて具合悪くなった・・・」と話している。
「(ウワッ!同じだ)」黙っていたけど私もきれいなスチュワーデスさんを目の前にして、
酒が美味しくてつい、飲みすぎた・・・。
話を聞いていると、この3人組みは毎年海外旅行を恒例としていて、やはり3人だけの個人旅行をしていたが、
今年は、みんな旅費節約のために初めてツアーに参加したのだという。
ツアー旅行も体験してみようという‘逆冒険’だったのだ。
恒例の海外旅行で撮った写真を、帰国してからスライドコンテストするのが楽しみなんだと。
といっても写真が職業ではなく、あくまで共通の趣味らしい。
それぞれ別々の仕事を持っているようだ。大学でいっしょかなんかだったのだろうか・・・?
写真が趣味というだけあって3人ともプロ並みのカメラを持っている。
「今年のベストショットは俺がもらう!」と張り切っていた3人であった。
ところで、この3人組、このお買い物ツアーをどう乗り切るつもりだろうか・・・?
ツアー旅行はそう甘くはないんだぞー!!
香港のメイドさんたち
ピークトラムでビクトリアピーク山頂に行って景色を眺め、降りてオープントップバスでベタービルディングへ。
ピークトラム乗り場へのアプローチ ピークトラム
今日は日曜日なので香港公園は、というか、どこもかしこも女の人で埋め尽くされている。
「なにかの集会だろうか・・・」と思ってみていたら、みーんなメイドさんたちなのだそうだ。
香港で働くメイドさんの多くはフィリピンからの出稼ぎ労働者である。
週に一度のお休みを同郷の友人と楽しんでいるのだろうか、働き先の状況を教えあっているのだろうか・・・
とにかく外に出て、思い思いの休日を過ごしている。
しかし近年、香港は日本の不景気のあおりを受けて、特に観光収入が減ったことで、
フィリピン人より安い中国人メイドさんを雇う家が増えているという。
フィリピーナの休日
ベタービルディング(ホライゾンプラザ)には高級ブランドのアウトレットショップが集まっている。
退屈して外に出たら、さっきのフィリピ−ナメイドさんが吸い込まれてるデパートを発見。
私も吸い込まれてみた。中はフィリピーナでごった返している。押すな押すな状態・・・。
交わされる言語もフィリピン語の渦。洋服やら化粧品やら銀行やら・・・何でもありなのだ。
5階建てのデパートはフィリピーナ御用達のようです。
絹の都
香港が絹織物で有名かどうか私はわからないが、シルク商品専門店に連れて行かれた。
シルクのハンドタオルは某国の王妃も愛用されているという説明に始まり、絹の触り比べをして客を感心させる。
教室にカンヅメにされた私たちは、このように絹についての講義をみっちり受け、
しっかり洗脳されてから店内に案内されることに・・・。
洗脳されない私のようなのは、店内に入ってもマークされることはない。
もう既に教室で、目の輝きをチェックされているのだろう。
こんな私も店内をウロウロしていて絹の靴下を見つけた。父にプレゼントしようと思ったのだ。
柄が何種類かあって、その中でもクリーム色のチェック柄が気に入った。
「この柄がいいんですけど」とお願いすると、店員さんは「サンプルのしかないのです」と答えた。
「カマイマセン。それを包んで下さい」と言うと、「一足しかないからダメです」と言うではないか。
「いいじゃないのー、そんな固いこと言わないで売ってよー」と私。
店員さんは「別の柄にしたら?」と勧めますが、「この、クリーム色のチェック柄がいいんだ!」と私も譲らない。
店員さんは「これはサンプルだし、一足しかないから売れません」と引かない。
「サンプルがなくたって、どうせこれが最後の一足なんだからいいじゃない」
「それでいいから包んでください」と私も引かない・・・。
ところが!である。よくよく聞いてみたら、一足なのだった。つまり片方しかないのだ!
「あらー、ごめんなさい・・・OH!I'm sorry 」一足ってそういうことか・・・それを早く言ってくれよ。
已む無く別の柄にしたのだった。あはは・・・店員さんと爆笑してしまいました。
宝石店
ところで、例の3人組ですが、想像通りどこへ行っても買い物を全くしません。
このままでは済まされないぞ!と思っていたところへ一人が指輪を買いました。
しかもダイヤ!すごーい!この人は結婚してるらしいのですが、奥さんに指輪をあげてないのだそうです。
でも、3人でダイヤ一個だけだった3人組みは、この日最後の最後でバスのドライバーさんの
アルバイト、香港キーホルダーセットを、こぶ平から強制的に買わされたのでした・・・(笑)
これがツアー旅行の厳しい現実なのだ。
飲茶の昼食
連れて行かれたレストランの飲茶料理は、どれもこれも美味しくなかった。
食事の不満はなかなか忘れないものである。大好物の‘腸粉’があったのはいいが、これがマズイ。
‘タンガオ’という大根餅を揚げた料理も私の好物のひとつだが、これもマズイ。
かろうじて食べられたのは青菜ぐらいだろうか・・・ひとりブーイングの昼食でした。
長寿園
午後も買い物は続く・・・次は漢方薬店である。
シルク店と同じで、教室に監禁されて講義を受け、洗脳が始まる。
「皆さんの腸の中には・・・これを1年間飲み続けるだけで、一生あなたの腸は安泰です!」
「たったの1年間でよいのです。他の薬は違いますねえ・・・」この講義が30分ほど。
「ふむふむ」と聞いてはいるが、私は食後なだけに眠くなっている。
そもそも興味がないからである、それを飲もうとは私は思わない・・・薬は嫌いなのじゃ!
よほどの事がない限り、医者でもらった薬でさえ省略するような人である。
自分から飲もうなんて考えるはずがない。
しっかし、日本人は本当に薬好きである。親子で参加している家族がいた。
娘2人とお父さん、お母さんの4人である。
娘さんはふたりとも成人をすぎていて、お父さん曰く「家族水入らずの旅行はこれが最後でしょう」と語っていた。
講義を受けながら、このお父さんと私は「薬反対論」で一致していたのですが、
そのお父さんには、娘2人とお母さんが購入した薬の請求書が無言でまわされてきたのでした・・・。
かわいそうによほど大金だったのでしょう、お父さんは黙ってカードでお支払いしたのでした。
とほほ・・・お父さんはつらいよ。そのうえ、薬がどっさり入った袋も持たされていたのでした。
黄大仙
私の楽しみはここぐらいのものです。
お寺好きの私は、ここにだけは何度来ても飽きることがない。
ここのお寺の参道は階段になっています。いままで知らなかったのですが、
写真を撮る時は階段を完全に上りきらないで、一、二段残した下で撮るのがよいといわれました。
巨大香炉
熱心に祈る
一番上だと、現在の状況が最高ということにみなされて、これ以上運が上がらないというのです。
最高を極めたら、あとは落ちるだけ。これから余力を残すという‘元担ぎ’の意味があるのでしょう。
ここは、何度来てもその都度、新しい発見があるものですね・・・。
例の3人組みは、といいますと・・・一人が柵越しに‘巨大ネズミ’を発見した、といって
嬉しそうに他の二人に気づかれないよう、ぬけがけしてシャッターを切ってました。
DFS
既にこの旅行記を読まれてる常連の方なら、もう想像はついているかと思いますが・・・
そう、私がDFSにおとなしくしているはずがないことを。
この時間、私は私で買い物を楽しみたいと思います。
今回の脱走計画は1997年に見つけた化粧品の‘超穴場’へ行こうと思います。
香港の化粧品店といえば‘紗紗’が有名ですが、私の‘御用達’は違います!
誰にも教えたくない穴場です。
そのお店は、昨年偶然見つけたところなのですが、もちろん日本のガイドブックには載ってません。
とにかく店員さんは‘まったくヤル気なし!’‘売る気なし!’
いつ行っても客がいない。昨年行った時は閉店時間、間際だった。
これがよくなかったのか5,6人いた店員さんはみんな揃いもそろって帰り支度を始めていました。
そんな所へ私が入って行ったものだから、お姉さん方はみんな露骨に迷惑そうにして・・・。
それがモロわかるのである。欲しい物は決めてあったので、私はすばやく購入して出たのですが。
客のこっちが気を使わねばならないなんて・・・でも私はだからこそ安心して買い物が楽しめる。
だって、お客さんにべったりでマークされていたら、かえって買い物しずらくありませんか?
とまあ、こういう所なので既に‘潰れて’お店がないかもしれません。
「・・・あった!」まだ営業してるなんて奇跡にちかい・・・!
案の定、客は私だけ。店員は退屈そうに5,6人待機状態。
仕事ヤル気まったくなし!相変わらず、変わっていない。
「ほら客よー」てなもん。グズグズしてると何言われるかわかったもんじゃない。
テキパキしないと、ここのお姉さん方は怖いのだ!客の私の方が背筋が伸びて緊張する。
「○○下さい!」無言でカウンターにバンッと出される。
「△△下さい!」「没有!(ない!)」
「××下さい!」「Only this color!」
迷っていると、容赦ないお姉さんの声が・・・「買うの、買わないの!どっち!」
「ハイッ!ワカリマシタ!買います!」と、あまりの怖さに条件反射で答えてしまう私・・・。
でも、品物はシッカリしているし、なんといっても値段が安い。
どうか次回来る時まで潰れないでいてほしい。
交通事故
DFSへ戻る道すがら交通事故現場に遭遇した。人がバスに轢かれて頭から血を流している。
路上にも血痕が・・・。命に別状はなさそうだが、救急車にタンカで運ばれているところだった。
その人を轢いたバスが、私の旅行社だったのだ。
「あーあ・・・」と思いながら、こぶ平に事故の事を報告したら、彼は既にこのことを知っていて、
「あのドライバーは勤務もマジメで今まで一度も事故を起こしたことなんかなかったのに、気の毒です。
これで1年間は仕事できませんね。」と言っていた。
どうやら私の乗ってるバスではなかったようだが、気の毒に・・・。
香港には生命保険の類はありません。裸一貫が資本なのです。
それにしても、記者が来てたほどだから大変だ
潮州料理
全ての観光が終わって、夕食。お昼が散々だったので、もうお腹ペコペコ。
夕飯は‘潮州料理’で、私は初めてである。これがものすごく美味しかった!
味付けがさっぱりしていて、口にあった。「潮州料理って美味しいわぁ・・・♪」と大満足の私だった。
さあ、明日から自由だー!!
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